アニメ「涼宮ハルヒの消失」の映画を見に行くか、迷っていると書きました。原作のライトノベルの「涼宮ハルヒの驚愕」の一部が雑誌「ザ・スニーカー」に先行掲載とのことで、こちらはちょっとだけ迷いましたが初めて購入しました。ちなみに映画は、4/20現在で劇場動員50万人、興行収入7億1000万円だそうです。
内容については、ネタばれになるので<続き>の後に書くとして、と言ってもここにいらっしゃる方はほとんど興味の対象外だと思われますが、まず雑誌の印象を。
まず、ライトノベルとは、中高校生向けの小説のことのようです。定義は必ずしも定かではないようですが。私見ですが、文章が易しい、イラストが多い、中学、高校が舞台もしくは中高校生の年代の主人公という感じでしょうか。また、アニメの原作になりやすいというか、それは出版社がそうしたいのでしょう。
それにしても隔月刊にしても、1冊740円(税込み)もします。おまけは栞のフィルムが1枚。中心は、小説、コミックも3つ程。これが中高校生が読んでいるとすると、まだ出版界にも多少希望があるかも。まさか、大きなお友達だけとかいうことはないでしょうね。雑誌に連載、文庫で出版、テレビに映画、キャラクタと、昔の薬師丸ひろ子さんとか原田知世さんとか、渡辺典子さんの角川三人娘が一世を風靡した角川映画路線そのままですね。
昔の学習雑誌「高○コース」とか「高○時代」とかの連載小説だけを集めた感じです。でも、本の厚みを減らして安くするためか、活字は結構小さいです。老眼になりかけている身にはちとつらい。それに、活字の下に薄くイラストとかが薄く印刷されているところがさすが中高校生向けです。ハルヒ以外の作品はちょっと気恥ずかしいのですが、せっかく買ったので読んでみます。
今日は、73.2kg、16.5%でした。
で、「涼宮ハルヒの驚愕」の先行掲載の感想です。
3年ぶりぐらいなんですか。前作からずいぶん間が開いています。
前も書いた気がするんですが、前作で話を2つのパートに分けるという実験的な書き方になっています。それが重荷になっているのではないかという気がします。今回も、最初に1つ目のパートが簡単にあり、あと残りがもう1つのパートになっています。わざわざ分ける必要があるのか疑問です。ゲームで分岐してマルチエンディングという感じを目指しているのでしょうか。
ハルヒの相変わらずの元気よさや器用さは気持ちがいいです。ただ、今回家族についての描写がありびっくりしました。今まで自分の家族について語ったことがないので、そのまま行くのかと思っていました。しかし何かあまり今後の展開に関係がないようで、ただの断片ぽいのが気になります。
いなくなったはずの朝倉涼子復活です。映画が公開の消失でも、復活してますので2回目ですね。しかし、これも何かただ、長門有希のバックアップだからという理由で必然性が今ひとつ。
キョンの行動も、長門有希の不調という不測の事態に動揺しているのはわかるとしてもいつもの冷静さを欠いている感じ。長門有希の部屋の描写も、部屋にカーテンもなかったのにトイレに便座カバーをするかなと思いました。
今回は、前の朝倉涼子対長門有希の対決が、周防九曜対朝倉涼子、それに喜緑江美里の三つ巴。アニメにするとひとつの山場なんでしょうが、内容的にはただ人間技ではないということを証明しただけに終わった感じでした。
最後にやっと新キャラクタの佐々木のせりふ。それも名前も出てこない。
作者の谷川さんの前書き?によると残り20%で、編集部は年内に発売したいとのことですが、厳しい気がします。できあがっている80%もかなり苦しんだと思うのですが、残りを埋めるのはさらに苦しいのでは。
2つのパートに分けるとか自らハードルを上げずに、新キャラの佐々木を中心にすればよかったのではと思います。どたばたの学園物から、ハードなSF風な展開になりつつあり、ここを乗り切れば新しい展開が期待できますが、ここでこけたら未完とかになりそうな気が。まあ、変な話になるより未完のままの方がいいかなという気もします。
角川的には許されないんでしょうが。
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